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内向的な人=静かな人ではない【陽キャな内向型も存在】

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内向的な人=陰キャでしょ?

こんな疑問を持つ方向け。

最近、「世界一やさしい内向型の教科書」という本を読んでハッとしたことがあったので共有したいと思う。

結論から言うと、下記に感銘を受けた。

内向的な人=静かな時間を求める人

僕がなぜこの言葉にハッとしたのか?僕が思い込んでいた「常識」とは何だったのか?その常識によって自分を苦しめていたのか?

このあたりを記録することで、読者の方の気付きにもなればと思い、記録していく。

内向的な人とは

『内向型を強みにする』によれば、内向的な人の最大の特徴は

自分の内側からエネルギーを得る気質を持つ人

であることだ。

一方で、外向的な人は、自分の外側からエネルギーを得る気質を持つ。

喩えるなら、

  • 内向的な人=充電式バッテリー
  • 外交的な人=太陽光パネル

である。

内向的な人は内側(=充電ケーブル)からエネルギーを蓄えるが、外交的な人は外側(=太陽)からエネルギーを得る。

  • 内向的な人:回復のために、中に籠もって1人の時間が必要
  • 外交的な人=回復のために、外に出て人と交わる時間が必要

という違いがある。

内向的な人あるある

内側からエネルギーを得る気質を持つ内向的な人は、下記のような性質を持つ傾向にある。

  • 予定が詰まっていると気が滅入る
  • 電話で話すのが苦手
  • 会話の途中に入るのが苦手
  • 誰とも合わない日が続いても平気
  • 人と遊んで楽しくても、帰りは1人で帰りたい
  • 喜怒哀楽があまり表に出ない
  • 黙々作業が好き
  • 初めての場所や新しい環境はドキドキする
  • 大勢の人がいる場所で作業に集中できない
  • 予定外に苦手
  • 雑談よりも深い話をするほうが好き
  • ひとり反省会しがち
  • 言葉がパッと出てこない
  • 質問に即答できない
  • 話すより文章にするようが得意
  • 外出や旅行後はひどく疲れる
  • マルチタスクが苦手

当てはまる!と思った方も多いのではないか。内向的か外交的かを知るチェックリストはネットにもあるからやってみるといいかもしれない。

一応補足すると、内向的か外交的かは気質の違いであり、善悪はない。「内向的だからウジウジしてそうでダメ」みたいな評価は的外れだ。

内向的な人が抱えがちな悩み

そして、内向的な人は

  • 質問にすぐ答えられない
  • 予定外のことが起きると焦る
  • 同時に複数のことを進めるのが苦手

といった悩みを抱えがちだ。そして僕もこの悩みを抱えて生きてきた。

ゼミで発言するのが怖くて、すぐに辞めた

たとえば学生のときのゼミ。友だちがスラスラと自分の意見を述べているのに、自分はしどろもどろ…。「どうして自分は的確な意見がすぐに言えないのか」と悩んでいた。

また、ゼミ生同士で集まってご飯を食べたり、資料を作ったりする作業にも苦痛を感じていた。

ゼミ以外の時間はひとりでいたいけど、断ったら嫌われるかな…。

結局、せっかく入ったゼミだったが、3ヶ月ほどで辞めてしまった。

社会人になってむしろ症状が悪化した

社会人になった後もそうだ。

  • 上司に質問されたときに気の利いた回答をすぐに言えない。
  • スケジュールにない打ち合わせやイベントが入ると脇汗が止まらない
  • 複数の仕事を同時並行で「いい感じ」に進められない

と、学生時代よりも症状が顕在化し、悪化した。

嫌でも、僕よりも上司や先輩と仲良くなる同期や後輩が目に入る。そして、僕よりも早く出世し、主力部署に異動していく同期たち…。でも、僕はいつまで経っても係長と話すだけで緊張してしまう。いまだに電話もドキドキする。会議もダメ。

自分が持つ内向的な気質に苦しんでいたのだ(しかし当時はこれが内向的な気質であることを知らなかった!)

「内向的な人=陰キャ」という先入観が自分自身を苦しめていた

では、なぜ僕は大人になるまで苦しんでいたのか?

この理由は僕自身が持っていた「内向的な人=陰キャ」という先入観によるものだった。

この呪いはおそらく小さい頃に遡る。

  • 友だちをたくさんつくりましょう!
  • クラス全員の友だちと仲良くしましょう!
  • 授業中はたくさん発表しましょう!
  • 昼休みは友だちと遊びましょう!

学校の先生や親から言われたことがあると思う。が、よく考えたらこれらはすべて「外交的な振る舞いこそ正義」の意味が込められている。

またクラスの中心的なメンバーから

  • 1人で遊んでいるやつは陰キャだ
  • 部活は運動系のほうがカッコいい
  • 体育祭や文化祭はみんなで盛り上がるべき

こういった無言の圧力を受けていた。

こうして僕の中に出来上がった常識は「内向的な人=静かな人(陰キャ)」「外交的な人=明るくてカッコいい(カワイイ)」だ。

この価値観に基づき、自分を偽ってきた。僕は内向的な気質を持っていたにもかかわらず、外交的な人であるフリをムリして演じていた。

内向的の本との出会い

「本当の自分」と「偽りの自分」にギャップがあったことで、僕は長年苦しんだ。

そんなときに出会ったのが、内向的な人を解説する本だ。最初は半信半疑だったけど、読んでいくうちに自分の中の神話が崩壊した。

そう、その神話とは「内向的な人=静かな人(陰キャ)」だ。

でも、どうやって神話が崩壊したのかな?

神話の崩壊に寄与したのが、「世界一やさしい内向型の教科書」という本との出会いだった。厳密に言えば、この本の著者である井上ゆかり氏のTwitter(X)との出会いが最初だ。

井上氏は多くの内向的な人と関わってきた実績を持つ。その数は1万人を超える。

「内向的な人=静かな時間を求める人」だ

井上氏によれば、「内向的な人=静かな人」ではなく「内向的な人=静かな時間を求める人」であるという。

たしかに、内向的な人というとこんなイメージがその言葉に纏わる。

  • シャイで引っ込み思案
  • 無口でぶっきらぼう
  • コミュ障
  • いつも1人でいて話しかけづらい

だが、井上氏は上記は正しくないと。

なぜなら、井上氏が関わってきた内向的な人の中には

  • 明るい
  • 社交的
  • おしゃべり
  • アクティブ

といった属性を持った方も存在したからだ。「内向的な人=静かな人」ではない。内向的でも静かじゃない人もいたのだ。

そこで同氏が導いた結論は

内向的な人は静かな時間を求める人

だ。そして、僕も同氏の意見に膝を打った。

内向的な人と外向的な人の本当の違い

内向的な人と外向的な人の本当の違いはこうだ。

  • 内向的な人:静かな時間を求める人
  • 外交的な人:にぎやか時間を求める人
出典:ヤーキーズ・ドットソンの法則とは?最適な緊張感が最高のパフォーマンスをもたらすを編集した

覚醒レベルが高いと、心臓がバクバクして手汗脇汗がとまらない状態だ。これでは最高のパフォーマンスは発揮できない。

しかし一方で、覚醒レベルが低いと、やる気が出ず眠気がさす。この状態もまた高いパフォーマンスが発揮できない。

理想はその中間だ。ほどよい緊張とほどよいリラックス状態が中和されている状態にあれば、最も高いパフォーマンスが発揮できる。いわゆるゾーンに入った状態とはこのことだろう。

内向的な人は、デフォルトが覚醒

出典:ヤーキーズ・ドットソンの法則とは?最適な緊張感が最高のパフォーマンスをもたらすを編集した

内向的な人は、覚醒状態が初期設定だ。

つまり、一見大人しそうに見えて、実は常に緊張していて興奮している。少しの刺激でも心拍数が上昇し、不快に感じやすいのだ。

外交的な人は、デフォルトが退屈


出典:ヤーキーズ・ドットソンの法則とは?最適な緊張感が最高のパフォーマンスをもたらすを編集した

反対に、外向的な人は、退屈状態が初期設定だ。

何もしないとエンジンがかからずやる気が出ない。授業中座って話を聞くのは退屈に感じるはず。

  • 集中力をあげるために爆音で音楽をかける
  • 何日も人と会わないとひどく苦痛だ
  • 事務作業は眠くなるからクライアントワークがいい

と感じるのは外交的な人に多いだろう。

「静かな時間」で刺激を軽減

内向的な人はデフォルトで覚醒状態だから、静かな時間を取り入れることでエンジン温度を冷ます必要がある。

  • 旅行に行く
  • 商業施設に行く
  • 満員電車に乗る
  • 友だちとカラオケに行く
  • 大勢の人が集まる職場で働く
  • 爆音が鳴り響くイベントに参加する

こういった刺激は内向的な人をさらにヒートアップさせるに違いない。適正な覚醒レベルを保つには、

  • イベントの翌日は1人で静かに休む
  • 昼休みは静かな場所で1人で休憩する
  • 何日かは人と会わない日を意識的に作る
  • ノイズキャンセリングイヤホンなどで音を消す
  • テレワークなどを活用して、1人で仕事をする時間を作る

といった静かな時間で覚醒した脳を和らげる必要があるのだ。

思い込みを捨てたら、心が軽くなった

内向的な人と外交的な人には次の4タイプの属性が存在する(と思う)

  • 社交的な内向型
  • 内気な内向型
  • 社交的な外向型
  • 内気な外向型

ここで言いたいのは、社交的か内気かはイコール内向型・外向型ではないということ。つまり、社交的な内向型も存在するし、逆に内気な外向型も存在する。

「無口だから内向的」「おしゃべりだから外交的」と自分を決めつけるのは早計だし、ましてや人様を断定するのはよくない。

過去の僕は自分を外向型人間だと思いこんでいたために苦しんだ。なぜなら、無口じゃないどころか自分は社交的だからだ。

しかし、こういった先入観や思い込みを捨てることができた。ひとえに「世界一やさしい内向型の教科書」のおかげだ。当ブログでは一部しか触れていないので、気になる方はぜひ読んでほしい。

また、井上ゆかり氏のXもフォローしておくと、思い込みの排除に役立つ情報が入ってくる。ぜひフォローを!!

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この記事を書いた人

内向型会社員の日常(33歳)|2児の父(4歳・0歳)|区役所⇒市役所⇒主夫・レンコン農家⇒Web制作・マーケ会社|自分の心に忠実に。日常を快適に楽しく過ごす|モノ少なめ、お金少なめ|内向的な人の働き方やライフスタイル、日々の気付きなど|静かな人向けの働き方を発信